あらすじ
「もうすぐ春が来るよ」
一部・・・5億年前の古生代カンブリア紀。多種多様な海の生物が生きた時代。神の禁断の果実を口にしてしまった彼らは、知恵を手にしてしまう。さらに海に沈む「言の葉」に触れることで、彼らは新しい言葉を覚え、旅をし、海の中で生活を育むようになる。それを神の使いであるオーシャンポリスの3、猫背隊長が止める。
二部・・・現代。中学の時に出会った魚崎くんに恋する春原遥は今日も走る。どうやら魚崎くんはアノマロカリスが好きらしい。どうすれば、私もアノマロカリスになれるのだろうか。京都太秦の蚕ノ社で、彼女は不思議な遺跡に導かれる。そこは、5億年前の海の底か、それとも誰かの夢の中か。時代が交差する中、今日も朝日は上り、夕日は沈む。