RP・G(ロールプレイング・現実)〜ドラゴン退治に行こう!〜
RP・G(ロールプレイング・現実)
  〜ドラゴン退治に行こう!〜

 作:橋口征司

 登場人物

  生徒1
  生徒2
  生徒3
  保健の先生


     保健室。ベッドに生徒1、傍のイスに生徒2がいる。少し離れた机に保健の先生がいる。

生徒2 しかし珍しいよね、朝礼中に倒れるなんてさ。
生徒1 うん。なんか朝起きたときも体ダルくて、朝飯も食えなかったんだよね。まだ調子悪い。
    なんかさ〜頭が…
生徒2 悪そうだね。
生徒1 そうそう、頭も顔も悪くって…っておい!
生徒2 体調が悪そうって言ったんだよ。それに顔は自己申告でしょ。
生徒1 ああ、悪い悪い。どうも耳まで悪くなったみたい。
生徒2 否定はしないけどね。
生徒1 …どこを?
生徒2 …全部。ついでに性格も。

     生徒1、生徒2に笑いながらヘッドロックをかける。生徒3が入ってくる。

先生  こらこら、怪我はいいけど物を壊すんじゃないよ。
生徒3 失礼しま〜す。
先生  はい、どうぞ。
生徒3 おう、元気?…みたいだな。大丈夫か?
生徒1 ああ。もう大丈夫。
生徒3 いや、お前じゃなくて。
生徒2 …ん!ん!ん!(ギブアップのジェスチャー)
生徒3 そんだけ元気なら大丈夫だな。じゃあ放課後、約束どおり倒しに行くぞ。
生徒1 倒しにって、何を?(生徒2を開放)
生徒2 げほっげほっ…何だよ、お前が言い出したんじゃないか。今日の放課後に行こうって。
生徒1 …誰をたおしに?
二人  ドラゴン。
生徒1 …は?
二人  ドラゴン。○○山の洞窟の。(※お近くの山の名前をどうぞ)
生徒1 …は?
生徒3 あのな〜、今更ビビってんじゃねえの?
生徒1 いや、ビビるとかそんなんじゃなくて…はあ?ドラゴンって、どこかの族の名前?
生徒2 族って、そりゃあドラゴン族だよね。ブルードラゴン。
生徒1 それ、暴走族のチーム名?
生徒3 いや、チームっつーか1匹だろ。1頭かな。
生徒1 …お前ら、ゲームのやりすぎで頭おかしくなったんじゃね?
生徒3 何だよゲームって。それよりさ、ドラゴン倒しに行くなら装備を揃えなきゃな。
生徒1 いや、ゲームのやりすぎは俺か。昨日の夜も遅くまでやりすぎたしな…
生徒3 やっぱり最初は武器屋かな?
生徒1 武器屋?
生徒2 魔法屋でファイア系買っといたほうがいいんじゃない?
生徒1 ファイア系魔法?黒魔法の!?
生徒3 ブルードラゴンは吹雪だからな。ところでさ、今日いくら持ってる?俺は470ギル。
生徒1 え、ギル?お金の単位ギルなの?円じゃなくて!?
生徒2 僕は670ゴールド。
生徒1 え?そっちはゴールドなの!?
生徒3 (生徒1に)お前はいくら持ってきてる?
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