THEドタバタ劇
〜歳上への恋〜
「THEドタバタ劇」
作・吉田へるしー
(CAST)大松先生 講師。あだ名「インテリ大松」。その名の通りインテリな感じ
三木先生 講師。あだ名「ミーコ」。誰にでも優しい二十五歳。憧れの的
二川金次郎 生徒。本を読むのが大好き。読みながら歩くくせがある
多田大介 生徒。騒がしいやつ。自分を芸人だと思っている
植村花子 生徒。騒がしいやつ。大介と仲が良く一緒に騒ぐ
佐野なつみ 生徒。女の子。あだ名は「なっちゃん」
塾 個人塾。最近高校の部を作ったため教室がない。従って一階の受付の後ろに机と椅子を置いて教室らしくしている。そこは高校生専用で授業は自習のような形態を取っている。それは高校専門の講師がまだいないためだからだ。授業は出来ないがその代わりに自習をしていて出てきた疑問や質問に対しては講師が答えるという方式である。因みに他の教室は二階(奥の上手)で給湯室は前の上手で玄関は下手となっている。
大松板付き
三木登場
三木「こんばんは、大松先生
大松「あ、三木先生。こんばんは
三木「今日の授業は何が入ってるんですか?
大松「今日はですね、まず中三のクラスの英語です。私が始めですね
三木「分かりました。では始めは私が高校生の監督ですね
大松「はい。その後中三の数学ですから三木先生お願いします。
三木「はい。分かりました
大松「・・・すみませんね、まだ新しい先生を雇ってませんからね。高校生の部は相変わらず人手不足で・・・
三木「何を言ってるんですか。やっと塾も軌道に乗ってきたわけじゃないですか。忙しいぐらいが仕事というものですよ
大松「そうですよね。まだまだ高校生の部は出来たてですが手探りで頑張っていきましょう!
三木「はい!ところで木戸先生は?
大松「木戸先生はですね、我が「学習塾やる気120%」を志土町にも作ろう、ということで志土の新しい物件を視察しに行かれてるんですよ。ですから今日は来られません
三木「え?もうそのプロジェクトが開始されてたんですか!
大松「はい!このまま塾の幅を広げて、色々な町に教室を作ってどんどん生徒を増やしていきましょう!
三木「そうですね。なんかわくわくしてきました!
大松、時計を見る
大松「おっと、もうこんな時間だ。三木先生、そろそろ生徒達が来ますから準備の方をお願いします
三木「もう中三は来てるんですか?
大松「はい、彼らは三木先生が来る前から一時間国語の授業をしてましたからね!
三木「なんか、燃えてますね、大松先生
大松「そりゃそうですよ!加藤、仲本、高木、志村、碇谷の五人の成績をどこまで上げられるかで我が塾の実績を宣伝出来るかが決まるんですよ!まだ卒業生のいないこの塾に実績を残すにはそれしかないんです!
三木「なるほど。さすが大松先生ですね。来年は生徒がもっと増えるといいですね
大松「そうですね
上手から
生徒「先生ー、まだー?
大松「おっと、もう時間ですから行きますね
三木「はい、いってらっしゃい
大松退場
しばらく三木は教室や授業の準備等をする
多田、植村、佐野登場
三木「こんばんは
多田・植村・佐野「こんばんは
多田「さー!今日も塾を頑張ろう!
植村「おー!
佐野「いや、そんなに頑張る必要ないでしょ
三人、椅子に座る
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