こっくりさんはやらないで
タイトル 「こっくりさんはやらないで」
作者    愛と飛行機

あらすじ(趣旨)
 狐狗狸さんは、テーブル・ターニングに起源を持つ降霊術占い遊び。
 現在も形を変えて中高生を中心に流行することがあります。
 しかしこれは大変危険な遊びです。
 実体験をもとに、このことに警鐘を鳴らす内容です。
 もちろん劇として、変更したり付け加えていることはありますので
 参考までに核心部分については(※実体験)を示しています。
 狐狗狸さんをやるシーンは、あくまでもセリフと演技。
 道具も使わないパントマイムでお願いします。
 最後は、明るく終わってください。
 

登場人物

らん・・・・・中学3年生。
りお・・・・・中学3年生。
るな・・・・・中学3年生。
れい・・・・・中学3年生。
ロミ先生・・・本名は「ひろみ」。32歳の中学校の社会の先生。
鴇原先生・・・40歳の中学校の理科の先生。


場面1

鴇原先生が、授業の準備をしている。
そこに右腕を骨折したロミ先生が下手から登場。

ロミ先生 「おはようございます」
鴇原先生 「おはようござ・・・あっ、ロミ先生、その腕、どうしたんですか」
ロミ先生 「私、今年、厄年だったんです」
鴇原先生 「女性の厄年といえば・・・33歳ですか」
ロミ先生 「数え年ですので、私はまだ32・・・。
      いや、女性なんですから、年齢の話はしないでください!」
鴇原先生 「それは失礼しました。
      それで厄年が原因で怪我をしたのですか」
ロミ先生 「昨年は前厄で、厄払いをしてもらったので、
      特に何もなかったのですが、今年は忙しくて・・・」
鴇原先生 「3年生の担任ですから・・・」
ロミ先生 「4月からは忙しくなることが分かっていたので、
      3月までにと、思ったのですが、1月に父が入院して・・・」
鴇原先生 「そうでしたか・・・」
ロミ先生 「父が入院したことも、厄年が原因だと思います」
鴇原先生 「それで、どうして怪我を?」
ロミ先生 「通勤電車の乗り換えで怪我をしたんです。
      満員電車で、多くの人が下車する時に
      グイグイ押されてしまうのは毎日なんですが、
      今日はドア付近の人がバッグを床に置いていて、
      そのバックのベルトに足が引っかかってしまったんです」
鴇原先生 「それでそのまま転倒?」
ロミ先生 「そうなんです。右手から落ちて手首を骨折。全治3か月」
鴇原先生 「それは災難でしたね」
ロミ先生 「利き手が左なので、まだよかったのですが・・・。
      あぁやっぱり、厄払いをしていなかったから・・・
      あれ、失礼ですが、鴇原先生はおいくつでした?」
鴇原先生 「40歳です」
ロミ先生 「お誕生日は?」
鴇原先生 「来月ですけど・・・」
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