魂の正誤
魂の正誤
少年 死にたい
死神 人間こわい
天使 お仕事楽しい
美少女 普通の女の子

開幕

舞台中央少年と美少女が立っている

少年「あの!俺、あなたのことが好きです!」

美少女返答するが風の音で聞こえない

暗転

明転

部屋の一室。
上手側に布団。下手側に棚。
少年、椅子の上に立っている。

少年「…よし、死ぬぞ、絶対死ぬ。」

縄に手をかける。(モーションでも可)

死神、少年の背後から走って入ってくる。

死神「わあああああ!!!」
少年「なになになになに!?」
死神「死ぬの!?だめだよ!」
少年「まずお前誰だよ!!」
死神「君担当の死神だよ!とりあえず手を離してその椅子から降りて!!」
少年「なんでだよ!」
死神「いいから!!」

少年、操られたように椅子から降りる。
(死神が引きずり下ろすのも可)

死神「人間ってほんとにわかんない。なんで自ら死のうとするの?ほんとにわかんない。」
少年「なにぶつぶつ言ってんだよ。」
死神「もうこんな仕事やだぁ。人間こわいもん!」
少年「知らねぇよ!」
死神「怒んないでよ!」
少年「勝手に部屋ん中入ってきたら誰だって怒るだろ!つかお前誰?」
死神「あ、えっとね。(咳払い)私、株式会社冥界よりまいりました。地球課人間部東地区担当の死神です。今は君の死後の担当を務めています。」
少年「株式会社?死神?馬鹿げたこと言ってんじゃねぇよ。」
死神「いやいや馬鹿げたことじゃないよ。ほらちゃんとここに名刺もあるでしょ?」

死神、名刺を見せる
少年、受け取る

少年「なるほど…。」
死神「信じてもらえた?」
少年「まぁな。…それで、その死神とやらがなんの用だよ。」
死神「よくぞ聞いてくれました!!我が社はこそちら側のものを生物、こちら側のものを死物と命名して生物が死物に変わるお手伝いと天界への引渡しを目的とした職務を担っているのです!」
少年「ファンタジーがすぎる。もう少しましな嘘つけよ。」
死神「さっき信じたって言ったじゃん!」
少年「お前が死神だってことはな。会社のことは信じてない。」
死神「信じてよ〜。」
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