受験勉強
登場人物
浪川優子……高校2年生
高見望……高校2年生
三上洋一……高校2年生
女子高生1
2
3
プロローグ
舞台は体育館。
女子高生たちが、グチグチとおしゃべりをしながら登場。
女子高生1「はぁ、つかれた?」
女子高生2「ほんとにねー」
女子高生1「もう、授業とか補習の課題が多すぎて、マジやんなっちゃう」
女子高生3「そうだよねー、まあ、ウチは一流の進学校だもんねー」
女子高生1「はぁ?、これから部活かぁ」
女子高生3「めんどくさいよねー」
女子高生2「ほんとほんと」
女子高生1「はあー、マジで死にたいわ?」
女子高生3「いっそ学校なんて、なくなっちゃえばいいのにね」
女子高生2「あ、わかるー」
女子高生3「わかる?」
女子高生2「うん」
女子高生1「はあー、マジでメンドイわ?」
女子高生2「何で私たち、高校にいるんだろ」
女子高生3「どうしたの、急に」
女子高生2「いや、だってこの高校の勉強、キツイからさー」
女子高生3「ああ」
女子高生2「ねえ、今日の部活、5分遅らせない?」
女子高生1「さんせー」
女子高生3「えっ、いいのかな?」
女子高生2「いいっていいって。後輩はまだ来てないし、どうせ先公はこの時間来ないんだから」
女子高生3「ああ、それもそっか」
女子高生1「もう、あの人マジで死んでほしいよねー」
女子高生2「ほんとにねー」
女子高生1「どうせウチらは県には行けないんだし、もっと自由にしてほしいよねー」
女子高生3「わかるわかる」
女子高生1「あ?、マジつまんねえ?」
女子高生2「先公来てる?」
女子高生3「ううん、まだ」
女子高生2「よかった?」
女子高生3「ところでさ。いま優子って、どうしてるんだろーね」
女子高生2「優子?」
女子高生1「あの子は今、学校で受験勉強してるみたいよ」
女子高生3「へえ、そうなの?」
女子高生1「うん。ウチ、学習室で優子見かけたもん」
女子高生3「まじめ?」
女子高生1「ほんとほんと、いい気味だよ。あいつ、マジ存在がウザいもんねー」
女子高生2「そうだよねー」
女子高生1「あんなヤツ、一生ガリ勉でもしてりゃいいのに……」
音楽。
暗転。
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